■ 人にやさしい家具づくり
近年、住宅用部材及び合板等の家具素材などから、発生する化学物質を原因
とする身体の不調が大きな問題になっています。
頭痛や吐き気、アレルギ−、時には記憶困難や集中力の低下などを引き起こす
原因になる物質は、接着剤や木材保存料、塗料などから発生するホルムアルデ
ヒド等の揮発性有機化合物などとされています。

これらの有機物質に引き起こされる身体の不調は(シックハウス症候群)と呼ば
れ省エネ対策のための機密性の高い住宅が近年多く、換気が不十分なために
化学物質が室内にたまりやすくなっているのが原因とされています。
家具においても、そんな機密性の高い住宅の中にあるのですから当然、家具素
材から発生される化学物質に人体が影響を受けている可能性も十分考えられま
す。

化学物質をまったく使わずに、家を建てたり家具を造ったりするのは現実的には
難しいのですが、”化学物質の低減化”をフジモクではいち早く商品に反映させて
います。

従来、合板、MDF等の家具素材はJAS、JIS規格品を使用してきましたが、ホル
マリン(ホルムアルデヒド)の低減化をさらに進めるため、より安全性の高い低減
規格品に切り替えました。

組立家具は安くて可愛い良いものが多いけど、子供のことを考えるとアレルギー
もあるし・・・、と二の足を踏まれることも少なくなるはずです。しかし、100%という
わけではありませんので、常に窓の開放による自然換気を十分に心がけてくだ
さい。


フジモクはさらに快適で健康な生活環境へこれからも”より安全でクリーンな製品
づくり”をめざして、さらにホルマリンの低減を推し進めていきたいと思っております。
その正体は独特のニオイのある、無色の気体(常温時)です。空気より重いのに、
揮発性があるため、空気中に拡がりやすく目や鼻、のどの粘膜を刺激します。
ホルムアルデヒドは水によく溶ける性質があります。昔から標本保存液として有名
なホルマリンは、ホルムアルデヒドの37%の水溶液のことで防虫・防腐剤として用
いられます。
■ なぜホルムアルデヒドを使うの?
国際的な、自然や森林資源の保護といった背景から、天然木の有効活用やリサイ
クル性などが重視され、建材や家具の素材として合板、MDF、パーティクルボード
等が広く使われています。これらの合板やパーティクルボードの製造に欠かす事の
できない接着剤にホルムアルデヒドが含まれています。それは、経済的であるだけ
でなく、殺菌、防虫、防腐の効果があり、カビやダニの発生を抑えるといった役目も
果たす有効な化学物質である為、幅広く使用されているからです。(近年では低ホ
ル・ノンホル化が進められています。)


■ ホルムアルデヒド放散量の国内規格

日本工業規格〔JIS〕:MDF(Medium Density Fiberboard)、パーチクルボード等

表示区分
ホルムアルデヒド放出量(最大値)
E0
0.5mg/L以下
E1
1.5mg/L以下
E2
5.0mg/L以下


日本農林規格〔JAS〕:普通合板、構造用合板、特殊合板、コンクリート型枠用合板等

表示区分
ホルムアルデヒド放散量
平均値
最大値
Fc0
0.5mg/L以下
0.7mg/L以下
Fc1
1.5mg/L以下
2.1mg/L以下
Fc2
5.0(3.0)mg/L以下
7.0(4.2)mg/L以下

※( )内数値は集成材




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■ ホルムアルデヒドって何?